工法紹介

ワイヤネット 砂防学会技術賞・国土技術開発賞

概要

ワイヤネットはワイヤロープとリングネットを用いて、土石流・流木の衝撃力を吸収し、最終的な荷重を反力体(アンカレッジ)で受け持つことで、捕捉する透過型の砂防堰堤です。
従来の不透過型砂防堰堤(コンクリート型)や透過型(構成スリット型)砂防堰堤に比べて、数々の利点を有しています。
また、土石流捕捉により効果を発揮した事例が3例あります。

特徴

構造

吊索により、主索をリング状ネットから分離することで、主索への土石流の直撃を防ぐとともに、吊索には鞘管による摩耗対策を施し、安全性を向上させています。また、土石・流木捕捉面にリング状ネットを使用することで、土石流衝突時の荷重が分散され、部材に作用する力が効率的に伝達されます。
また、シャックルによりネットの着脱ができ、部分的な補修や、土石・流木流捕捉後の除石・除木も簡単に行えるため維持管理が容易です。

ワイヤネットは以下の部材から構成されます。

利点

従来の剛構造の砂防堰堤と比較して下記の利点があります。

ワイヤロープと捕捉面(リングネット)の施工手順 

説明動画